令和6年6月、那須塩原市議会の定例会議が行われた。この会議では、地域の重要課題や市政に関する様々な質問が議論された。
特に市温泉施設の利用促進や健康づくりに注目が集まり、市民の健康を支援する重要性が強調された。9番の小島耕一議員は、温泉施設を核にしたウェルネスツーリズムの推進や、生活習慣病予防の施策について市の考えを問うた。小島議員は、「温泉は健康に良い影響を与える」とし、温泉施設を通じた地域活性化の必要性を訴えた。市は、その効果について認識しており、地域の温泉資源を活用した観光プランの策定にも力を入れている。
次に、家庭教育支援に関する話題があり、林美幸議員は、家庭教育の重要性と地域での支援体制について質問した。議員は、「地域社会の中で子育てを支える仕組みが必要」と述べ、親学習を通じて保護者自身が成長できる機会の提供を要望した。このような活動は、親同士がコミュニケーションを図る助けになるとの見解も示された。
また、相馬剛議員は那須塩原市の地域活性化に関する牛乳の消費拡大についても言及。地域の特産品としての牛乳の認知度向上を目指す条例が制定から10年を迎えたことを受け、条例の成果検証を求める発言があった。市側は、牛乳や乳製品の消費を促進する各種イベントやキャンペーンを行うなどの努力を続けている。今後もブランドの確立と情報発信が重要と位置付け、さらなる施策を講じていく方針を示している。
この他にも、益子丈弘議員が見せる場をつくる重要性や、農業収益性向上の取り組みの現状についても取り上げられた。市長は、農業の持続的な発展に向けた施策を進める意向を示し、農泊の可能性についても言及。これは地域資源を活用し、観光客を呼び込む新たな手法として注目されている。