令和5年3月に開催された第384回矢板市議会定例会では、様々な議題について市議らが活発に意見交換を行った。特に子育て関連の質問が注目され、神谷 靖議員は保育支援の拡充について言及した。近年の少子化の影響から、保育の現状について質問を行い、特にゼロ歳児から二歳児までの保育支援の拡充が求められているとの理解を示した。具体的には、無償化の対象拡大についても議論になり、近隣自治体の取り組みを参考に、本市でも進めてほしいとの要望があった。また、専業主婦の育児負担軽減策への関心も寄せられ、定期利用できる保育制度の導入を求める声が上がった。
議会ではさらに、低出生体重児への対応やリトルベビーハンドブックの導入についても質問がなされた。健康福祉部長は、病院での支援体制に加え、保健師を派遣し、退院後も継続的な訪問支援を行っていることを強調した。 また、電子アプリ「やいたぶ」を通じた健康管理機能の充実化についても触れられ、今後の活用に期待が寄せられた。
次いで、障害者手帳アプリの導入についても議論があり、簡素化された手続きによる利便性向上に向けた取り組みが求められた。具体的には、スマートフォン向けのアプリが紹介され、今後、支援に関する取り組みの拡充が望まれている。
また、国体のレガシー継承として、スポーツツーリズムの活用や競技スポーツへの継承が話し合われ、矢板市運動公園を中心に地域の活性化に取り組む姿勢が確認された。この他、矢板市子ども未来館の利用者数が増加している現状や、今後の展望についても発言があった。市民生活部では、今後の取り組みを支えるために、寄り添う支援の提供の重要性を再確認しつつ、具体的な方策を追求していくことが求められた。地方行政が直面する問題に対し、市議らが協力して克服していく姿勢が強く示された。