令和2年9月定例会が開催され、新型コロナウイルス感染症の影響に対する学習保障や地域の施策が中心議題として扱われた。
高瀬由子議員は、空き家バンクの周知について質問し、矢板市の魅力をPRするためには視覚に訴える資料が必要であると強調した。市内には多くの魅力があり、特に教育環境や子育て支援に力を入れる必要性がある。
さらに、高瀬議員は、かねてから取り組まれているテイクアウトクーポン券事業と子どもたちへの栄養提供についても言及した。特に非課税世帯や困窮世帯への支援が求められる中で、様々な食事提供の取り組みが重要であると訴え、どのように行政が協力していくのかを問うた。市は、市の支援を通じて、地域のフードバンクや子供食堂との連携を強化する方針である。
また、教育長は、学びの保障に関する取り組みについて説明した。市内の全小中学校において、学習指導員やスクールサポートスタッフの配置を進めている。先生方の業務を補助し、感染症対策を施しながら子どもたちにしっかりと学びを保障する体制を整えている。
具体的には、全校にサーモグラフィーを導入し、体温測定や健康管理を徹底する計画がある。また、長期休暇の期間を授業日に充てることで、学習内容の遅れを取り戻すよう工夫している。
中里理香議員は、市内の子どもたちの心の健康についても取り上げ、子どもや保護者が相談できる場を設けることが重要であるとの見解を示した。子どもたちが安心して生活できる環境づくりが、教育や心身の健康にとっても大切であると強調した。
このように、矢板市ではコロナ禍における教育の質の維持や子どもの健康を守るために、様々な取り組みや施策が進められており、議員からの活発な意見が交わされた。経済支援や教育保障の向上が、今後の市民、特に子どもたちの未来に大きく影響すると考えられる。行政としてこれら施策を一層推進し、地域の活性化を図ることが求められるだろう。