令和1年6月に行われた第357回矢板市議会定例会は、スマートフォンアプリ「やいたぶ」など、地域に密着した課題が浮き彫りになった会議であった。
特に、神谷靖議員は「やいたぶ」アプリに関する質問において、現在の利用者登録数が約180件であることを指摘し、さらなるサービス充実と登録者数の増加に向けた取り組みを求めた。
高橋弘一秘書広報課長は、このアプリの目的は市ホームページへの流入者を増加させることであり、特に住民に特化したきめ細かな情報を提供するためのツールとして活用されることを確認した。特に、情報の発信方法について、過去の取り組みや失敗を踏まえ、今後改修を検討する意向を示した。
次に、選挙対策についての議論が続いた。神谷議員は期日前投票の増加傾向を高く評価しつつ、引き続き投票率向上に向けた啓発活動の強化を要求した。佐藤通芳選挙管理委員長は、期日前投票の利便性が向上していることを強調し、今後の施策も進めることを約束した。
また、風しん予防接種に関する質疑も行われた。市長は抗体保有率を85%から90%以上に引き上げる目標に向けた取り組みと、対象者の受診促進の方策について述べ、心配される経費問題など具体的な内容を検討していくことを表明した。特に抗体検査と接種は原則無料で行われるため、多くの市民に参加を呼びかけていく考えである。
さらに、木幡・安沢1号線の整備計画も進行しており、工事に関する住民への周知が行われることが説明された。これにより、地域の交通安全が確保されることが期待されている。特に安沢小学校に通う学生の安全が考慮されたものであり、地元からの期待も高い。