令和4年9月に開催された第380回定例会議では、様々な課題が議論された。特に、矢板市の将来に向けた人口増加策や地域活性化の取り組みが重要なテーマとして浮かび上がった。
会議では、2番の掛下法示議員が矢板市の将来像について質疑した。地域に魅力を感じる住環境を整備するためには、コンパクトシティ政策から転換し、「住みたい魅力あふれる地域」を目指すべきだと訴えた。この提案に対して、総合政策課長の和田理男氏は、既存の計画を基にした施策の重要性を強調した。また、高瀬由子議員が郊外住宅地の発展について質問し、移住者の増加が見られる事例を挙げ、今後の取り組みへの期待を示した。
次に、ベッドタウンとしての戦略についても議論された。掛下議員は、矢板市の交通インフラの優位性を活かし、地域住民が東京や宇都宮市に通うベッドタウンとしての魅力を高める必要性を指摘した。これに対して、都市整備課長の佐藤裕司氏は、中心市街地の活性化や公共交通の整備を通じて、厳しい現状を打破する意気込みを示した。
また、外部専門家制度や市民活性化プロジェクトの導入を提案する発言もあり、持続可能な発展を目指す視点が強調された。教育環境を育む取り組みを進めなければならないことも再度確認された。特に、ふるさとの文化を大切にする教育の重要性が語られた。
国家レベルでの観光振興なども話題に挙げられ、観光課の加藤清美氏が第2のふるさとづくりプロジェクトへの参加について説明。多様な企画を通じて、矢板市を訪れる観光客の増加を図る意向を示した。特に自然体験や文化体験に基づく観光商品の提供が重要視された。
今後、これらの取り組みを通じて、矢板市が活力ある地域として発展することが期待される。人口減少に歯止めをかけ、地域社会の持続的な成長を促進するため、さらなる施策の推進が求められている。