令和2年6月5日、矢板市で第362回定例会が開催された。
出席議員は15名で、会議は成立した。議長は「議会運営委員会の結果報告に基づき、議事運営を進める」と述べた。
市長の齋藤淳一郎氏は、議案の概要を説明した。
現在、矢板市では新型コロナウイルス感染症への対応が急務である。市は補正予算を通じ、新たな財源を確保する必要がある。特に、議案第1号は令和2年度一般会計の補正予算であり、約1億1,290万円の追加計上を求めている。これにより、予算総額は168億1,540万円になる。齋藤市長は「国庫支出金及び繰入金を活用し、重要な経費に充てる所存だ」と強調した。
議案第4号では、コロナ対策として市長、副市長及び教育長の報酬を一時的に削減する旨が提案されており、委員会付託を省略して直ちに審議された。質疑はなかったが、全議員が賛成し原案通り可決された。
一方、今議会には宮本妙子議員が提出した議員案第1号も含まれ、市議報酬削減の体制を整えて教育環境に充てる目的が示された。これもまた、委員会付託を省略し、一括して審議された。議員らはこの案に賛同し、全会一致で可決された。
今後の会期は6月12日までの8日間とし、6月6日および7日は休会日となる。次回の会議は6月8日午前10時から再開される予定だ。議長は「休会明けも引き続き、市民のための議論を進めたい」と述べ、閉会した。