令和4年3月に開催された第374回矢板市議会定例会では、重要な議案が数多く議論された。
この会議では、令和4年度予算に関する議案が全会一致で可決された。まず、一般会計の予算額は139億2,000万円で、前年度比で7.0%の増加が見られる。特別会計では、介護保険の予算が30億8,680万円、国民健康保険が36億3,660万円、後期高齢者医療が4億3,570万円という内容だ。予算審査特別委員長の高瀬由子氏は、各種予算について「慎重に審査いたしました」と強調した。
さらに、議案第8号から第18号までについても質疑が行われた。特に、警戒が続いている新型コロナウイルス関連の陳情が注目された。今回、陳情18号から20号までが提出されたが、議論の結果、賛成者少数で不採択となった。高瀬由子氏は「現在の状況では特に必要はないという意見もありました」と述べた。
その中でも、今回の議会には新型コロナウイルス対策に関する重要な議論が盛り込まれていた。教育現場での強要については、「学校や社会において人権擁護教育が徹底されている」との見解が示されたが、周知の必要性を訴える意見も存在した。議会は各議案について、徹底した審査を行う姿勢を示し、経済建設文教常任委員長の中里理香氏は、前述の陳情21号が高い支持を受け、採択されたと報告した。
今回の議会では、各議員案が提出され、早速の審査が行われた。特に、市長の専決処分に関する議案は、地方自治法に基づき新たな指定がなされる。佐貫薫議員は、この件について「透明性を確保し、適正な手続きを進める」と発言した。
最後に、齋藤淳一郎市長は、新年度予算に基づく施策を推進し、「ご意見等は今後の市政運営に反映していきたい」と締めくくった。議会は円満に閉会し、市民への貢献に寄与し続ける意向を示している。