令和6年3月に行われた第394回矢板市議会定例会では、地域未来に向けた具体的な施策が議論された。
災害時の危機管理体制において、特に「いこいず」サロンの運営が注目される。高齢者の生きがいを支えるこの施設では、新年度に向けて取り組みが進められ、地域住民との結束が期待されている。加藤清美高齢対策課長は「サロン事業を通じて、高齢者の交流の場を提供し、地域全体での支援体制を確立していく」との考えを示した。
また、神谷靖議員からは避難所運営の質に関する重要性が取り上げられ、特に「TKB+W」すなわちトイレ・キッチン・ベッド・暖房の必要性が強調された。生活環境課長は、避難所のトイレや調理環境の質を向上させる取り組みとして、仮設トイレやガスコンロの使用を計画していることを述べた。
さらに、英語教育の重要性も議論された。小原智江教育監は「児童が自ら英語を使う体験を通じて、必要な文法や語彙を学ぶことが効果的」と述べ、今後の連携強化を表明した。英語教育の進展は、グローバル化の進む中、次世代の育成に欠かせない要素である。
一方、脱炭素社会に向けた取組も進められている。市長は、再エネ導入と共に市民への意識改革が重要であると述べ、地域全体の連携を基に、具体的な施策を推進していくことを強調した。特に、木質バイオマス活用や公共施設での再エネ導入が鍵になるとした。
このように,第394回矢板市議会定例会での討議は、地域の活性化と福祉向上を目指して多岐にわたる施策に対して、市議会が一体となって進めていく意義を再確認する場となった。