第370回矢板市議会定例会が令和3年12月9日に開催された。
出席議員は15名であり、会議は成立した。議事日程には、議案第1号から第9号までの審議、陳情の報告、追加議案に関する提案理由などが含まれていた。これらの議案は、一斉に採決されることとなった。
まず、高瀬由子総務厚生常任委員長が議案第1号から第9号について報告を行った。議案第1号は新型コロナウイルス感染症に関連する地方創生臨時交付金の追加交付を求めるものであり、歳入歳出のそれぞれに2880万円を追加計上する内容であった。全会一致で承認された。
次に、2022年度の予算に関する他の議案も全て全会一致で可決が確認され、特に歳出に関しては、追加計上された金額が140億1,620万円に達することを報告した。議案第6号については、教育支援に関する条例改正が行われ、これもまた全会一致で可決された。また、議案第8号及び第9号は地域の土地改良事業に関するものであり、同様に問題なく採決を通過した。
さらに、本会議では陳情についても議題とされ、陳情第14号が採択された。これは新型コロナワクチンに関連するもので、一定の同調圧力が懸念される中での対応を求めるものであった。それに対して、陳情第13号及び第15号は不採択とされた。
最後に、佐貫薫議員が議員案を提出し、令和3年度一般会計補正予算についての議論が展開された。彼は、オンライン会議の実現に向けて地方自治法の改正を求める意見書を提案し、現在の法律の枠内では不可能な議会運営の新たな方法を模索する重要性を訴えた。これについても可決がなされた。
この日の会議に関して、市長の齋藤淳一郎は、提出した議案について感謝の意を表し、今後の執行に関しても議員たちの意見を反映させる努力をすると述べた。午前10時54分に会議は閉会され、今後の議会運営と市政発展に関する期待が寄せられた。