令和2年3月19日、矢板市において定例会が開催され、29件の議案が全会一致で可決された。
審議の中では、令和2年度の当初予算に関する議案が中心的に取り扱われた。具体的には、議案第2号から第8号までの一般会計予算が134億6,400万円として設定され、前年より4.3%の減となることが報告された。
同時に、議案第3号から第5号についても、介護保険特別会計、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計がそれぞれ審査された。介護保険特別会計は31億4,010万円、国民健康保険特別会計は37億9,490万円、後期高齢者医療特別会計は3億9,540万円とされており、前年度との差は僅かであった。
櫻井惠二予算審査特別委員長は、予算審査特別委員会での各部門への質疑を通じて、議案の重要性を強調し、市税の徴収率を向上させる必要があると述べた。また、子育て支援や防災対策などの事業が盛り込まれ、市民ニーズへの対応が前提とされていることが明らかにされた。この厳しい財政状況の中、健全財政を維持しながら積極的な予算編成が行われた。
また、議案第1号の市長の専決処分事項承認に関して、台風19号による大雨被害に係る災害復旧費用が歳入歳出それぞれ2億4,720万円追加計上されたことも報告された。さらに、議案第28号では土地改良区画整理事業に伴う字の廃止及び字の区域変更が承認された。これにより、地域における法的整備が行われる見込みである。
最後に、各常任委員会からは閉会中の継続審査の申し出があり、全会一致で可決された。今後の市政運営においては、今回の会議での提言や意見を十分に反映していく考えが示された。