令和6年の第394回矢板市議会定例会議が開催され、主要議題が議論された。
市長の齋藤淳一郎氏は、令和6年度の予算案に関して提案理由を説明した。予算規模は239億6,260万円で、前年度比で2.9%の減となる見込みである。
市長は、経済が回復基調にあるとの予測を示し、個人消費の緩やかな持ち直しを期待している。長期にわたるコロナ禍の影響で市税の一部が減収見込みの中、地方交付税や予算の最適配分の重要性が強調された。徐々に生活環境が整ってきている兆しが見えてきたと述べている。
特に、今後の重点施策として子育て世代への支援やデジタル推進戦略、環境政策に焦点を当てることが明言された。これにより、さらなる地域振興と市民生活の向上を目指すとの姿勢が示されている。
具体的には、子育て支援や新規就農者支援、DX(デジタル・トランスフォーメーション)技術の導入により、便利で快適な生活環境の整備が図られる。特に、矢板市文化スポーツ複合施設が本年4月に開設されることにより、地域の子どもたちに多彩な選択肢を提供する意義が説明された。
また、各議案に関して審議が行われ、議案第15号を可決。市民生活や公共サービスの質向上を目指した議案が軸となり、今後の施策の骨子が成形されつつある。議案第15号については、質疑もなく迅速に採決が行われた。
議長の佐貫薫氏は、次回会議の日程を告知し、休会を宣言。市議会は休止期間中、慎重に議案等を審議する必要があるとの姿勢を示した。今後、矢板市の地域振興に期待がかかる。