令和5年3月、矢板市議会の第384回定例会議が開催された。
議長の今井勝巳氏がこの会議は成立していることを確認し、議事を開始した。
会議の主な議題としては、会議録署名議員の指名、各議案に関する提案理由の説明が挙げられ、特に予算案と人事案件に関する議論が行われた。
市長の齋藤淳一郎氏は、提案理由の説明において、令和5年度の予算案が246億8,030万円に達し、前年より4.9%の増加となる意向を示した。これは、市税が増収に転じていることや地方交付税が増加予定であることに基づいている。
具体的には、一般会計が150億9,300万円、介護保険特別会計は30億5,060万円、さらに、地域振興のための施策が複数計上されているとのことだ。
財政に関しては、少子高齢化の影響による社会保障費用の増加や公共施設の老朽化が課題として取り上げられた。これにより、財政運営の厳しさを強調した。
さらに、齋藤市長は矢板市の将来に向けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)とグリーントランスフォーメーション(GX)の推進の重要性を言及。特に、デジタル戦略に基づく市民向け講座の開設やオンライン手続きの導入について説明した。
また、追加議案として、旧長井小学校及び旧豊田小学校の減額貸付の提案があった。これは、地域活性化や雇用創出を目指す施策として位置づけられ、議会での承認を求められる。
最後に、後任の副市長及び教育長の選任が議題に上がり、議案第25号から28号の採決が行われ、全て原案通りの同意が得られた。議長は議事を終え、次回の会議を告知して散会した。