令和3年3月、矢板市議会は第366回定例会を開会した。議題には、予算案や陳情が含まれ、その審議が行われた。
今回の会議では、議案第2号から第8号までの一括審議が行われた。全ての議案は、予算審査特別委員会で慎重に審査を経ており、櫻井惠二予算審査特別委員長が概要を報告した。
櫻井氏によれば、令和3年度の一般会計予算は227億6,140万円で、前年から6億1,420万円、2.6%の減少となることが明らかになった。最大の減少は議案第6号に見られ、予算額960万円は76.6%の減を示しているという。
質疑応答では、出席議員より報告に対する質問は出ず、全会一致で可決された。今井勝巳議員が質疑・討論の終結を提案し、その提案も賛成多数で決定した。
続いて、議案第1号から第9号まで及び第10号から第21号の報告も行われた。ここでも全体の意見が一致し、可決された。
陳情については、子どもたちの未来を考慮し、核兵器禁止条約に関する意見書を求める陳情が全会一致で採択され、その他の2件は不採択となった。
追加予算案では、市長齋藤淳一郎氏が説明を行った。特に新型コロナウイルスワクチン接種に必要な予算が含まれており、2億9,240万円の追加計上が求められた。これらの追加議案も全会一致で可決された。
また、宮本妙子議員による議員案も提出された。この案では、日本政府に核兵器禁止条約への署名を求める意見書が採択された。全般的に、議会は和やかな雰囲気の中で、議案の議決に至った。
齋藤市長は、ワクチン接種や市民の感染症予防に万全を期し、今後の市政運営において議員の意見を反映させる考えを示した。