第380回矢板市議会定例会議が開催され、議員たちは様々なテーマについて活発に質疑応答を行った。
初めに、関由紀夫議員は、いちご一会とちぎ国体の準備状況について質問を行った。国体・スポーツ局長の山口武氏は、矢板市のPR活動として、矢板駅や片岡駅などにPR看板を設置したり、国体グッズの配布などを行っていると回答した。特に、地元産品や観光紹介を通じて選手を迎え入れる準備を進めていると強調した。
続いて、水泳の授業については、細川智弘教育総務課長が報告した。市内では、11校中4校が校外プールを活用している状況であり、校内プールの老朽化が影響していると述べた。安沢小学校のプールについても老朽化が進行していることから、今後のプール整備について検討を進めていく意向を示した。
さらに、川崎小学校の閉校後の利活用については、齋藤淳一郎市長が答弁した。市は地元行政区の意向を確認しながら、備品等の処分を行い、新たな利用方針を検討すると述べた。特に、川崎小学校周辺の地域資源としての活用を注視しているとした。
また、石井侑男議員からは、教育施策に関連して教育の無償化についての質問があり、齋藤市長は、県の制度変更に伴い、今後も補助金を継続する方針を示した。さらなる促進策とともに財源の確保についても努力が必要であることを認識している。
櫻井惠二議員は、原油価格と物価高騰について質問した。市長は地域の事業者への支援を強化し、農業者の支援プログラムを実施していることを説明した。これに加えて、資源の地産地消や再生可能エネルギーの導入によって市内経済の活性化を図る考えを強調した。
神谷靖議員は、避難行動要支援者についての個別避難計画について触れ、具体的な実施状況について質問した。これに対し、社会福祉課長は現状の課題や今後の方針について説明し、安全な避難体制の確保の重要性を述べた。
最後に議論されたのは労働者協同組合法であった。市長は労働者協同組合が地域の課題解決に役立つ存在であり、今後の周知や情報提供について必要性を認めた。行政が主体となって法の目的を理解することが重要であるとの認識を示した。
議会全体を通して、各議員が地域の発展や住民支援、経済活性化に向けての具体的な取組について意見を交わし、地域の未来を見据えた質疑が繰り広げられた。