矢板市では、令和5年10月1日現在、人口が3万人を切ったと報告されている。
これは半世紀ぶりの事態であり、自治体としての危機感が募る。
政府のデータによると、国立社会保障・人口問題研究所が2045年までの推定を発表しているが、矢板市の2040年の目標人口である26,700人とは大きく乖離している。
市は、人口増加の為に、子育て環境の整備や住環境の向上に取り組む方針を掲げている。
ただし、実施されている政策が住みやすさや利便性の向上に繋がるかどうかは疑問視されており、 他の市町村との比較分析が必要であるとの意見が出ている。
例えば、流山市や東川町のような、成功事例から学ぶ必要がある。
それらのまちが導入している施策や制度は、住民を呼び更にその地域へ根付かせるためのものが多い。
さて、公共交通に関しては、利用者の実態を把握し、より多くの市民に利用されるような対策が求められている。
デマンド交通の導入によって、従来よりカバー率は向上したが、通勤通学など実用性の高い部分では改善が見られないとの声が上がる。
この問題もデマンド交通だけでなく、地域の特性にあった公共交通インフラを見直すことが重要である。
また、長峰公園の整備についても提案が寄せられており、暗くなったときのウオーキング環境を整備するための照明設置が求められている。
ただし、運用時における照明に関しては限られた予算や不十分な整備状況があるため、早急な改善が求められている。
これらの施策がどのように市民生活や経済活動に寄与するか、同時に地域全体の活性化を促進できるよう取り組む必要がある。