令和4年9月、那須塩原市議会の定例会議では、多くの重要課題が議論されました。特に、林美幸議員が提起した包括的支援体制や市民協働による地域づくりについての発言は注目を集めました。林議員は、現状の福祉総合相談窓口や重層的支援体制に関する進捗を尋ね、現在の課題を浮き彫りにしました。保健福祉部長の鹿野伸二氏は、相談窓口の設置からの経緯を説明し、特に重層的支援会議が必要な役割を担っていることを強調しました。
また、当地の自立した住民の意識向上や愛郷心、愛国心を育むための教育についても議論が進みました。小島耕一議員は、教育現場での愛郷心・愛国心の育成に関して、具体的な施策や取り組みを問いました。教育長の月井祐二氏は、地域の文化や歴史を身近に感じさせるための活動が行われている旨を伝えました。さらに、オーストリアとの交流や日本遺産を教材として活用することが、子供たちにとって重要な学びの機会であると述べました。
最後に、介護人材の確保に関しての議論も行われました。高齢者人口が増加する中で、介護従事者の不足が深刻な問題となっており、その解決に向けた具体的な施策についても提案がありました。市長の渡辺美知太郎氏は、今後の人材確保や育成の取り組みについて国と協力しながら進めていく意志を示しました。今後の施策がどのように実を結ぶか、市民の注目が集まります。