令和4年3月7日、那須塩原市議会において行された定例会では、さまざまな重要な議題が議論された。
19番鈴木伸彦議員は、那須野が原開拓日本遺産の活用や西那須野地区の観光について質問を行った。鈴木議員は、「西那須野地区の観光資源は多いが、発信力が弱い」と指摘し、今後の観光戦略についての意見を求めた。これに対して、市長の渡辺美知太郎氏は、「新遺産の発信や魅力を打ち出すために、ガストロノミーウオーキングなどの新たな取り組みを拡充する」と述べた。
次に、行財政改革については、鈴木議員が「経常収支比率の高止まりや毎年度赤字の公共施設廃止を含めた新たな取り組みについて」、具体的なアドバイザーからの助言と今後の改革への指針を問いかけた。市長は、「外部の専門家からの知見を最大限活用し、市政をより良い方向に進めていきたい」と強調した。
続いて、重層的支援体制整備事業についての議論も行われた。星野健二議員が議論を先導し、生活保護や生活福祉資金、地域の福祉ネットワークの整備が必要であると提唱した。市役所は、さまざまな生活支援を行うための多機関協働事業を開始する計画を説明し、「地域住民との連携を深め、持続可能な支援体制を構築していく」と述べた。
終盤では、ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議が提案され、全会一致で可決される運びとなった。議長は、議員たちに対し地域の結束と市民を守る重要性を今一度認識するよう呼びかけた。
各議題を通じて、市は地域の振興や市民生活の向上に向け、今後の方針や施策をしっかりと議論し、希望ある結論を導き出そうと努めている姿が見受けられた。また、市民が安心して暮らしていける環境を整えるための具体的な取り組みが進められることが期待される。