令和4年7月21日、那須塩原市議会臨時会議が開催された。
会議では、議長の松田寛人議員が開会を宣言した後、市長から補正予算に関する提案が行われた。市長の渡辺美知太郎氏は、「新型コロナウイルス感染症の影響により、生活者や事業者への支援を目的とした補正予算を提出した」と述べた。
今回の補正予算は、特に生活者支援のため、子育て世帯に対して給食食材費の高騰分を支援する施策を含む。具体的には、小中学校及び保育施設への給食費の増額分の支援を通じて、生活者に寄与することを目指している。また、プレミアム付商品券の発行についても言及し、地域経済の活性化を図る方針を示した。市長は、プレミアム率30%の商品券を12万セット発行し、消費を喚起する意図を強調した。
この新たな施策により、生活者への支援が強化されることが期待されている。さらに、事業者支援として、タクシー事業者や路線バス事業者に対する燃料費支援も始まる。電気自動車購入への補助や、農業資材価格急騰に対する支援も併せて行われる。
議会では、これらの議案が質疑を経てそれぞれ可決された。特に、一般会計補正予算(第3号)については、多くの議員から支持を得た。10番議員の山形紀弘氏は、実施予定のプレミアム付商品券の積算根拠について質問し、産業観光部長の織田智富氏が、過去の実績を基にした根拠を説明した。
また、議案第57号の風呂事業特別会計補正予算は、設備改修の一部を次年度へ先送りするもので、議会において無事に承認された。議案第58号の契約締結についても、適正な入札が行われたことをも踏まえ、全ての議案が原案通り可決された。
最後に、市長は新型コロナウイルス感染症の急増を懸念しつつも、市民活動や経済活動の再開の重要性を訴えた。今後も市民の健康と経済活動の両立を目指し、施策の推進に努める意向が示された。