令和5年5月12日、那須塩原市議会の臨時会議が開催された。今回の会議では、16件の議案が審議された。重要な項目は、令和5年度一般会計補正予算や新型コロナウイルス関連の条例改正であった。
市長の渡辺美知太郎氏は、補正予算の中でワクチン接種体制の強化を目的とした内容を報告した。今回の予算案では、歳入歳出の増額が約6億7千万円にのぼり、一般会計予算の総額が509億円に達することになる。
また、新型コロナウイルス感染症に関連する人権擁護条例に関しては、改正が行われる。これにより、感染者や感染対策を講じる者に対する誹謗中傷を防ぐための対策が強化される。具体的には、擁護対象が広がり、市に関係する全ての市民を対象とする。
市の財政に関する重要案件として、複数の契約についても承認された。すべての契約案は、提案された通りに可決された。その中でも特に目を引くのは、道の駅明治の森・黒磯青木ふるさと物産センターの再整備工事である。このプロジェクトには地域の活性化が期待されている。
会議の後、議長の松田紀弘氏が辞職を表明し、新議長として山形紀弘氏が当選した。これにより新しい議会運営がスタートすることとなる。市長は新たに就任した議長・副議長に祝意を表した。
並行して、議会運営委員会の選任や各常任委員会の構成も報告された。議会は新たな体制での運営を始めることになり、市の行財政運営にも影響を及ぶすだろう。特に、コロナ対策や地域づくりの充実が今後の大きな課題として掲げられている。