令和元年第4回那須塩原市議会定例会が9月12日に開かれ、議員が市政についての一般質問を行った。
観光行政に関する質問の中で、櫻田貴久議員は2018年の県内宿泊者が前年より減少したことを問題視し、本市の観光施策の充実を求めた。市長の渡辺美知太郎氏は、観光の課題として、プロモーションの強化が必要と指摘し、観光局の機能を活用した施策を展開する意向を表明した。具体的には、温泉を活かした観光促進や、観光マスタープランの策定が進められている。市の観光振興に向けた飛躍的な発展が期待される。
次に、黒磯駅周辺整備について、高久好一議員は駅周辺のインフラ整備を問い、自治体の責任と必要性を強調した。市は、駅周辺整備事業の進捗が96%に達していることを報告し、地域の意見を尊重した整備方針を予定している。
また、育児休業取得やマイナンバーカードの普及状況についての質問では、男性職員の育児休業取得の現状が取り上げられた。取得率が全国平均を上回る一方で、男女差が存在することも指摘され、改善策が求められた。市は引き続き啓発活動に取り組むことを約束した。
消費者行政に関して、特殊詐欺対策の実施状況が述べられ、県内でも被害件数が増加傾向にあることが報告された。市は啓発活動や特殊詐欺撃退機器の活用を進め、今後も市民の安全を守るための対策を強化する方針だ。
道の駅「明治の森・黒磯」の現状についても質疑応答があり、利用者の増加が確認される一方、施設の老朽化が課題として挙げられた。市は地域の意見を参考にした再整備を計画しており、利用者の声を尊重した運営を進める姿勢を示した。