令和5年6月の那須塩原市議会定例会議が開始され、重要な議題が数多く取り上げられた。
本会議は5月31日に始まり、30日間にわたるもので、議案の提案や質疑が行われている。
議長の山形紀弘議員は、市民の健康管理やスポーツイベントにおける市の魅力促進について言及し、議会の円滑な運営を呼びかけた。
市長である渡辺美知太郎氏は、今回の議会において17件の案件を提出し、それぞれの重要性を強調した。特に、監査委員や農業委員会の委員の選任、人権擁護委員の推薦については、地方自治法に基づく慎重な議論が求められると述べた。
中でも、議案第61号には令和5年度の一般会計補正予算(第3号)が含まれている。この補正予算では、那須高林産業団地における立地企業への損害賠償に関する経費が計上されており、歳入歳出それぞれ1億7,928万8,000円の増額が提案されている。
さらに、議案第62号では那須塩原市税条例の一部改正が検討され、これは新たに導入される国税の森林環境税に関連する条文の修正を行うものである。
加えて、議案第66号及び第67号では、栃木県市町村総合事務組合関連の組織変更が提案され、佐野地区衛生施設組合が同組合から脱退する際の財産処分についても協議される予定である。
討論通告の締切は6月22日で、今後、議案に対する質疑や討論が進められる見込みである。議会の進行は、来月の大規模スポーツイベントや地域活性化に向けて、市民に向けた重要なメッセージとなっている。