令和4年3月、那須塩原市議会は定例会議を開催した。
本会議では、各議員が政策提案や市民の意見を反映させるために、様々な質問を行った。
特に、林美幸議員は女性のための支援について強く訴えた。彼女は長期の新型コロナウイルス影響により孤立しがちな女性たちへの支援策を問うた。
彼女によると、福祉総合相談窓口には、女性からの相談がほとんど届いていない現状があると述べ、具体的な支援体制についての質問も行った。
保健福祉部長の鹿野伸二氏は、相談窓口へのサポートの強化と、女性の雇用促進を進めていることを述べた。新たな試みとして提案されたのは、地域女性活躍推進交付金を活用し、NPOなど民間団体との連携を強化することだ。
また、益子丈弘議員は、地域でアートの力を活かしたまちづくりについて議論を要請した。市の文化芸術基本法に基づき、アートが心の豊かさを育むことを指摘し、アート369プロジェクトの進展を評価した。このプロジェクトは、コロナ禍にあっては県外アーティストの招聘が難しいとしても、地域での活動を進める姿勢を示している。市長の渡辺美知太郎氏は、地域の活性化は市民の手に委ねられるべきだと強調し、市がこれをサポートすることの重要性を示した。
さらに、堤正明議員は、学校統廃合に関する質問を取り上げた。彼は、新しい箒根学園が生徒たちの教育にどのように影響するかを問うとともに、廃校となる学校の上手な活用、特に地域の防災拠点としての役割を強調した。教育部長の後藤修氏は、地域の意見を取り入れ、その場所が持続可能な形で活用されることが求められるとした。
最後に、災害時の避難情報の伝達については、総務部長の小出浩美氏が、すでに整備中の防災情報伝達システムが、視覚的・聴覚的に情報を届けることを強調した。重要なことは、情報弱者にも情報が伝わることだ。市は、今後もさらなる情報提供を強化し、市民の安全を確保するための取り組みを継続する意向を示した。