令和元年第2回那須塩原市議会臨時会が5月15日に開かれ、12件の市長提出の議案が審議された。
この臨時会では、特に「那須塩原市固定資産評価審査委員会条例の一部改正」「那須塩原市手数料条例の一部改正」「那須塩原市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正」などが重要なテーマとして取り上げられた。
議案第46号の「固定資産評価審査委員会条例の一部改正について」では、工業標準化法の一部改正に伴い、法律名を改める案が提出され、可決された。市長の渡辺美知太郎氏は、この改訂により行政における正確性と透明性が向上すると強調した。
続いて、議案第47号の「手数料条例の一部改正について」でも、建築基準法および工業標準化法に基づいて新たな手数料の設定が承認された。この件について副市長の片桐計幸氏は、住民サービスの向上に資するものであると述べた。
さらに、議案第48号での「災害弔慰金の支給に関する条例の一部改正」について、市長は災害時における市民の安心を担保する重要な法改正であることを訴え、可決に至った。これは、被災者支援の充実につながると期待されている。
また、財産の取得に関する議案第49号も議論され、老朽化した給食調理場の厨房機器の更新に向けた承認が求められた。議会は、地域の公共サービスを維持するための投資を支持した。
議会の中で、吉成伸一議員が議長に選ばれたのも注目を集めた。また、臨時会における議会活性化特別委員会や広聴広報特別委員会の設置が可決され、議会の情報発信力や市民参与を向上させる取り組みが評価された。
閉会に際し、渡辺美知太郎市長は、「新たな体制で進める事業に対し、議員の理解と協力をお願いしたい」とメッセージを送り、市政と議会の一体感を強調した。市民との対話の重要性も再認識し、今後の活動に期待が寄せられている。