令和5年9月6日、那須塩原市議会の定例会議が開催され、重要な市政への質問がなされました。
11番の星野健二議員は、登校しぶりへの対応について質問しました。教育長の月井祐二氏は、本市の不登校児童生徒が増加傾向であるとし、特定の曜日の遅刻や欠席が見られる児童生徒について把握していると述べました。また、支援策として保護者と連携し、不安を抱える保護者への面談や家庭訪問を強化していることも報告されました。さらに、学校行事や授業を通じた児童生徒の自己有用感を高める取り組みが必要であると強調しました。
次に、12番の中里康寛議員は「儲かる農業と新規就農者の確保・育成」について質問しました。市長の渡辺美知太郎氏は、那須塩原市が全国で農業生産高10位であることを明らかにしつつ、担い手不足と農地の高騰が課題であるとしました。市では新規就農者支援として、なすしおばらサポートチームを設け、研修制度を強化しています。また、収益性の高い農業の実現に向けた園芸団地の準備も進めるとしました。
議題は、さらにふるさと納税についても話し合われました。9番の小島耕一議員は、ふるさと納税による寄附金収入が令和4年度で過去最高の約6億590万円となったことを報告し、寄附者が減少しないよう、返礼品の多様化や新たな施策に取り組む必要性を訴えました。市長は、返礼品増加に努めることで、寄附者を増やす考えを示しました。
最後に、宗教団体への協力や子育て世代への支援も議題に挙がり、サポートが必要な家庭と連携し、地域社会で安心して生活できる環境を整えることの重要性が再確認されました。