令和2年第4回那須塩原市議会定例会が9月4日に開会した。
この会議では、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、市政一般質問が半年ぶりに実施されることが注目された。
市長の渡辺美知太郎氏は、開会挨拶で夏の気温が戦後最高であったことや、豊作の予想について述べる一方、コロナ禍での議会運営の重要性を強調した。
特に、議会では37件の議案が提案され、補正予算や条例の制定が議題となった。
補正予算の中には、ひとり親世帯への特別給付金など国からの事業に対応するための予算が含まれ、歳入と歳出それぞれに1億5,379万6,000円が追加される。
また、新型コロナウイルス感染症患者等に対する人権保護に関する条例の制定が提案され、患者を対象とした差別防止に向けた取り組みが進められることが明らかになった。
この他、環境影響評価条例についても述べられた。
本市の地域特性を考慮し、環境への影響を評価するための手続きが定められる。
さらに、決算認定についても報告され、一般会計の歳入歳出差引額が29億1,773万円の黒字であることが述べられた。
今後の議会では、提出された議案について慎重な審議が行われ、市民の声を反映させた市政運営が求められるとしている。
議会は今後も、安心・安全な市政の実現に向けて、市民に寄り添った取組みを進めていく方針を示した。