令和3年12月那須塩原市議会定例会が開催され、市政一般質問が行われた。農業における担い手不足や宅地等の集約についての問題が取り上げられた。その中で、三本木直人議員は担い手確保対策として新規就農者を増やす必要性を訴えた。特に、農業の担い手の減少が地域コミュニティや食糧供給に影響するとの懸念を示した。
また、星野健二議員による医療的ケアが必要な子どもへの支援に関する質問もあった。医療的ケア児の増加やその家族に対する支援法が今年6月に成立したことに言及。具体的な支援体制の整備が求められた。保健福祉部長は、新たに設立された相談窓口や医療機関との連携を進めていると答弁した。
堤正明議員は気候変動への市民参加の重要性を強調。市のさまざまな政策が市民に周知されることが必要であるとの意見を示し、特に地域新電力の導入や省エネ設備の普及が求められた。市長はそれに対し、再生可能エネルギーの活用と経済の循環を進める意義を述べた。
さらに、地域の防災計画や避難所の役割についても議論が交わされた。市内の避難所数や防災設備の現状が報告され、特に道の駅を防災拠点として活用する可能性についても提案がなされた。
教育環境の充実に関する質疑では、小中学校におけるハード面及びソフト面の整備状況が確認された。教育部長は、児童生徒数の増加や老朽化した施設の課題に基づく計画的な改善策を今後も進める意向を示した。