令和2年12月17日に開催された、那須塩原市議会第5回定例会は、36件の議案が可決された。
特に注目されたのは、那須塩原市副市長の選任を含む人事案件である。同意第7号として提案されたこの議案に対し、市長の渡辺美知太郎氏は新副市長に亀井雄氏を指名した。亀井氏は環境政策に関する豊富な経験を有しており、今後の市政運営における持続可能な発展に寄与する期待が寄せられている。
また、令和2年度一般会計補正予算の可決も重要な成果である。この補正予算では、905万6,000円の追加が決まり、歳入歳出ともに23億2,341万3,000円が増額となる見込みである。これにより、防災対策や新型コロナウイルス対策など、即時対応が求められる課題に資することになる。
さらに、土地改良事業の施行に関する議案も可決された。本議案は昨年の豪雨災害に起因する農地や農業用施設の復旧工事が対象であり、予算は1億1,464万1,000円で、今後の農業振興を図る上でも重要な内容となっている。議会では、執行部の法令遵守の重要性が再確認された。