令和3年6月15日に開催された那須塩原市議会の定例会議では、各議員から市政に関する重要な質問が続出しました。特に注目を集めたのは、交通や子どもの自殺予防に関する発言であった。
交通に関する質問では、鈴木伸彦議員が道路整備状況を問題にし、特に未舗装の道路や管理不十分な道路について、その改善策を尋ねた。その際、建設部長の関孝男氏は、未舗装道路の整備に関しては現況調査を行い、優先順位を定めて計画的に取り組む姿勢を示した。また、ドアtoドアのデマンド交通の実現についても堤正明議員が言及し、他市での成功例を挙げた。市長の渡辺美知太郎氏は導入の可能性を否定しなかったが、費用対効果を強調した。
さらに、自殺予防に関する中里康寛議員の質問では、学校でのSOS出し方教育や、専門的な相談体制の整備についての重要性が再確認された。教育長の月井祐二氏は、市内の自殺報告件数がゼロであることに安堵しつつも、他市との連携強化を誓った。
また、ヘルプマークやヘルプカードの普及とその効果についても言及され、十分な周知が行き届いていない現実が浮き彫りとなった。保健福祉部長は、啓発活動の実施を強調し、今後はSNSなど新たな形での広報も考慮していく意向を示した。
これらの議論は、市民が生活しやすい環境の実現に向けた重要な一歩として捉えられており、今後の対策に期待が寄せられる。特に、交通利便性の向上や、子どもたちの自殺防止策が強化されることが求められている。