令和4年12月の那須塩原市議会定例会での議論では、新庁舎の建設と駅周辺の整備が中心テーマとして取り上げられた。
特に、新庁舎建設に関しては、計画の進捗についての詳細が求められた。市の企画部長によれば、現在の新庁舎建設の基本計画は約113億5,000万円で、計画当初の目標よりはややコストが上昇しているとのことだ。計画の遅れは、原発事故やオリンピック、さらには新型コロナウイルスの影響が影響を及ぼしている。新庁舎は令和9年度の完成を目指しており、すでに基本計画の見直しや市民の意見を取り入れるパブリックコメントを実施中である。
市長はこの新庁舎建設について、「市民サービスの向上と防災機能を兼ね備えた施設を目指す」と語り、さらに東那須野地区を中心に交流を深める拠点として活用される計画がある。
また、駅周辺整備についても、同じく重要なテーマとして市が検討を進めている。市民からの意見を取り入れながら、駅周辺の活性化を目指すとしており、商業施設の誘致やイベントスペースの設置などが考えられている。市長は「駅周辺は那須塩原市の玄関口であり、活用の幅を広げることが必要」と強調した。
全体を通じて、議論は都市の利便性や防災機能を重視し、住民の声を基本にしたまちづくりへの期待が寄せられている。
このように、那須塩原市では、新庁舎の建設と駅周辺の整備により、地域の活性化を図る意向が明言されている。市民が望む施設の整備と交通利便性を考慮し、今後も引き続き計画が見直され、具体化されることが期待される。