令和6年3月に行われた那須塩原市議会定例会議では、市政に関する重要な問題が広く議論された。当日は、林美幸議員が伴走型支援や防災対策、フェムテックといったテーマに焦点を当てた一般質問を行った。
最初に林議員は、伴走型支援について語り、多様化する福祉課題に対し、つながりを重視した支援を進める必要性を強調した。「社会的な孤立を防ぎ、必要な支援を行うためには、コミュニケーションの確保が肝要です」と述べた。その上で、学習支援や地域子ども包括支援拠点の必要性についても言及し、具体的な取り組みを要求した。
次に、防災対策に対する意見が上がった。
林議員は、近年の自然災害を背景に、地域全体の防災意識向上が求められると訴えた。特に高齢者に向けた安心できる環境整備が不可欠であり、自治体が一丸となって備えるべきであると指摘した。そのためには、アイディアや支援策の充実が必要とされた。
さらに、フェムテックに関しては、星宏子議員が発言し、女性特有の健康課題にテクノロジーが貢献できる可能性について触れた。それにより、企業や自治体と連携を持って推進していくべきだとの認識が示された。星議員は、また「男性職員の理解や支援を求めつつ、フェムテックを通じた環境を構築する意義」を強調した。
また、運転免許証の自主返納者支援についても議論が沸き起こり、新たな公共交通手段の確保や、シニアカー、電動アシスト自転車の購入支援など、利用の幅を広げる視点が提案された。さらに、耐震対策に関する質問が続き、建物の耐震化促進の現状や今後の目標値などについて、建設部長が詳細に説明した。
最後に相続登記の義務化に関することも重要な議題として取り上げられ、地籍調査を通じた所有者不明土地の把握に向けた方針が述べられた。市では市民に対して変更や義務の案内を行い、理解促進を図っていく意向が示された。
本日の会議を通じて、地域の課題解決に向けた多角的な取り組みが求められていることが再確認され、参加者からは充実した質疑が行われた。