令和6年6月、那須塩原市議会は定例会議を開催した。
今定例会では、市長提出の14件の案件が審議される。
主な議題は、令和6年度那須塩原市一般会計補正予算(第2号)や副市長選任に関するものである。
まず、議案第56号では、補正予算が提案された。市長の渡辺美知太郎氏は、「新型コロナウイルス予防接種健康被害給付金の支給に要する経費を増額するものである」と説明した。具体的には、歳入歳出それぞれ4,466万5,000円を増額し、539億6,000万円に達する。
この中には、令和4年3月に申請された給付金が含まれており、当該申請は新型コロナワクチン接種後に健康被害を受けた方へのものである。
次に、同意第5号では新たな副市長の選任が提案され、政策統括監の瀧口晃氏が新副市長に選任された。市長は、彼の経験と知識を評価し、「サステナブルな地域作りに向けて期待している」と述べた。
さらに、議案第57号では市道路線の認定が決議された。この議案は、旧道区間の引き継ぎに関するもので、認定後の市道路線数は2,945路線となる。
そして、議案第58号と第59号ではそれぞれ、一般会計と国民健康保険特別会計に関する補正予算が審議された。一般会計補正額は、歳入歳出それぞれ1億8,256万3,000円の増額が提案され、118億6,067万7,000円となる見込みである。
今議会は、住民生活に直結する多くの案件が審議され、有意義な討論が展開された。議員は市民の信頼に応え、今後とも積極的な議会運営に努めていく意向を示している。