令和元年６月１８日、那須塩原市で定例会が開催され、市議会議員による重要な一般質問が行われた。
櫻田貴久議員（那須塩原市議会）は、観光行政に関する質問を行い、平成30年の観光客入込数を分析し、地域別の状況を明らかにした。市長の渡辺美知太郎氏は、黒磯地区や塩原地区の観光入込数を踏まえ、今後の観光行政の取り組みについて説明した。また、外国人宿泊者数の増加に伴い、観光で地域づくりを進める重要性を強調した。特に、デスティネーションキャンペーンの成果を生かす必要性が説かれ、観光業の活力を保つための連携強化が進められることが確認された。
続いて、本市における防災井戸の現状と取り組みが提起され、小出浩美産業観光部長が防災井戸設置の現状を報告した。市が設置した箇所や民間の協力井戸の数についても言及され、さらなる充実を図る方針が示された。特に、災害時の役立ち方として、高久好一議員から質問が飛ぶ中、今後の防災井戸の取り組みや申し込み者へのメリット提供案が挙げられた。
黒磯公園の整備についての質疑では、櫻田貴久議員が公園の魅力を引き出すための施策強化を求め、市長は地域活性化の必要性を強調した。特に公園を桜の名所として発展させるための努力が期待された。
なお、教育行政に関しても高久好一議員による質問が続き、授業時数と教師の働き方に関する課題についても活発な意見交換が行われた。特に、児童生徒の負担と教師の業務改善が求められ、適切な支援施策の充実や要望が示された。無償化についても子育て世帯の経済的負担軽減が求められる中、具体的な施策の検討が期待された。特に、同じ市民として一緒に子育てを支援する姿勢が重要であるとの意見が反映された。
新市長の渡辺美知太郎氏は、選挙公約を着実に進める考えを強調し、地域の方々の声を大切にしながら、那須塩原市の振興を図る意向を示した。市民の期待に応えるための具体的施策が期待される中、引き続き議会と市の連携が求められた。