令和5年3月の那須塩原市議会定例会議が開催され、市民生活のさまざまな問題が議論された。
特に、市民の難聴対策については、堤正明議員が詳細に質問を行った。自身も75歳となった堤議員は、聴覚が生活に与える重要性を強調し、難聴者への包括的な支援が求められるとの考えを示した。保健福祉部長の鹿野伸二氏は、聴覚障害者への支援内容や、補聴器購入に関する助成制度について詳細に説明した。
堤議員は、難聴者の人数及び軽度・中度難聴者への支援の必要性を再度強調し、より多くの人々に焦点を当てたプログラムの必要性を訴えた。また、高齢者の加齢性難聴についても言及し、行政の早急な対応が必要だとの認識を示した。
その後、鈴木伸彦議員が接骨木地区における養鶏場新規事業計画について質問し、地域住民への影響を懸念した。特に、養鶏場の運営に伴う臭気や環境影響に対する事業者の責任を求め、市としても適切な対策を講じる必要があるとの意見を述べた。
さらに、三本木直人議員は那須高林産業団地内の地中障害物について言及し、土地売却の適正化と後続する補償について質問した。市長である渡辺美知太郎氏から、損害賠償請求の進捗状況や、再発防止策について詳細な答弁があった。
このように、議会では地域住民の生活に直結する重要なテーマについて多種多様な意見が交わされた。市民の生活向上を目指すための具体的な行動が期待される。