令和2年第4回那須塩原市議会定例会が開催された。議題には、新型コロナウイルス対策に関する補正予算などが含まれており、複数の議員から質疑が行われた。
特に、議案第75号の一般会計補正予算についての質疑が注目される。山本はるひ議員は、市税の入湯税の現時点における歳入見込みについて質問し、総務部長の石塚昌章氏は、前年度の歳入が約1億3,000万円であり、今年度は50%の6,500万円を見込んでいると述べた。さらに、補正額の根拠や引き上げ理由についても言及し、「新型コロナウイルス感染症対策として観光客からの一定の負担を求める措置である」と強調した。
また、教育部長の小泉聖一氏は、新型コロナウイルス感染症対策として小中学校のトイレ改修について詳述した。改修の目的は、指定避難所における感染予防にある。非接触型の設備化が進められ、感染症リスクの軽減が期待される。また、ミスト付扇風機の導入についても報告され、全30校にリース型で導入し、使用方法や期間も説明された。これらの事業は、特に暑い夏季における熱中症対策として重要視されている。
さらに、観光局の補助金についての質問も多く寄せられた。観光振興費の中には、観光局への補助金が多く含まれており、その詳細が議論された。商工観光部長の冨山芳男氏は、観光局が地域の観光振興を担う役割を果たしているとし、ガイドブック制作や地域プロモーションなどに取り組んでいる点を強調した。
これらの質疑や議論を通じて、那須塩原市の観光業及び地域活性化に関する方針が議会において確認され、今後の展望や課題も見出された。議会の進行と各議員の活発な質疑応答が、地域の未来を見据えた方向性を示すものとなっている。