令和5年12月、那須塩原市議会は定例会議を開催した。
本会議では、議員による市政一般質問が行われ、特に観光振興施策や視力障害センター跡地の取得に関する議論が注目された。
齋藤寿一議員は、観光への新たな取り組みとして、ONSEN・ガストロノミーウォーキングの重要性を訴えた。
新型コロナウイルス収束も見据え、体験型観光の必要性が高まっていると指摘し、
「地域の食や文化を直に体感できる機会を増やさなければならない」と語った。
市長の渡辺美知太郎氏は、各氷期における参加者の増加を受け、
「2023年度は黒磯エリアにおいて、225人が参加した」と実績を紹介した。
このイベントは、多くの訪問者を引き寄せ、経済活性化にも寄与している。
また、議論の中心には塩原視力障害センター跡地の取得についてもあった。
齋藤議員は、市の要望と財務省の見解のズレについて、具体的な状況を質問した。
この跡地の取得は、地域の歴史と文化を未来に残す重要な施策として期待されている。
市長は「地元とのコンセンサスが必要」とし、積極的な対応を示唆した。
次に、複数の議案に対する質疑も行われ、
具体的には、部局設置の条例改正や公共施設の指定管理者の指定に関する議案が確認された。
この過程で、過去の管理状況を踏まえた慎重な議論が重視され、
その結果、今後の運営に対する透明性や安定性が求められるとの意見が多く聞かれた。
次回の議会に向けて、地域に根づいた施策の議論が続くこととなる。