令和4年6月22日、那須塩原市議会定例会議が行われた。
今回の会議では、議案第50号から第52号に関する重要な条例改正が審議され、全て原案の通り可決された。特に、自転車の安全利用を促進する条例が強調され、自転車損害賠償責任保険の義務化に関する質疑も交わされた。
建設経済常任委員長の田村正宏議員は、進行中の条例案件の審査経過を詳述し、特に自転車の安全性向上に向けた対策の重要性を訴えた。委員からの質問に対し、執行部は2021年度の全国保険加入率62.6%、栃木県49.8%のデータを示し、周知方法についても言及した。最近の施行を控えた市民への周知は、警察とも連携して進められるとのこと。
続いて、議案第51号、地区計画における建築物制限についても議論があり、開発行為への懸念に対し執行部は適切な規制が設けられていると説明。この内容も原案通り可決された。
また、議案第52号では、市道路線の認定が争点となり、移管による維持管理費用が500万円程度として示され、今後の利活用に関する意見も出た。議案第53号から第49号に至る重補正予算案には、全て異議なく可決され、特に、アルコール検知器導入に関連する費用対効果についての質疑も行われた。
また、専決処分による損害賠償報告も二つあり、和解内容に関する詳細が議会で説明された。これに続く議案第54号と第55号では、箒根学園管理教室棟の新築工事関連契約の締結が承認された。
市長の渡辺美知太郎氏は、会議終了後の挨拶で、20日間にわたった定例会議を振り返り、議会への感謝とともに、今後の市政運営に向けた方針を述べた。市民支援及び物価高騰問題についても関与し、充実した施策の推進を示した。
本定例会議は議員全員出席のもと、スムーズに進行し、「安心、安全のまちづくり」の実現へ向けた意識が高まる様子が見受けられた。