令和3年9月の那須塩原市議会定例会議では、市政一般質問が行われ、各議員から重要な議題が提起された。
特に印象的だったのは、道の駅「明治の森・黒磯」に関する議題で、山形 紀弘議員がその整備計画について強調した。道の駅は地域活性化の要とされ、観光交流拠点への成長が期待されている。市長の渡辺 美知太郎氏は、「再整備後は食の発信基地としての役割を果たす」と述べ、地域の自然や特産品を生かした観光プランの具体化を進める意向を示した。
また、女性の政策決定過程への参画についても重要な議題とされ、山本 はるひ議員が現状を厳しく指摘した。市長は、若手女性職員を対象としたキャリア育成に力を入れていく考えを示し、啓発活動の重要性を認識していると語った。特に、男女共同参画に関しては課題が多く、今後の取り組みが注目される。
さらに、本市の通学路の安全確保についても深く議論がなされた。佐藤 一則議員が現在行われている通学路の整備状況や安全対策について詳細を問うと、建設部長の関 孝男氏は市の取り組みを報告した。特に、地域ごとの自主防災組織の支援や、地域防災リーダーの育成が急務であることが理解された。
企業立地の促進に関する議題では、中里 康寛議員が新型コロナウイルスの影響を考慮しつつ、本市の魅力を創出するための施策を求めた。市長はペースを上げ、企業立地におけるサポートを強化する考えを示した。製造業などへの取り組みも期待される。
このように、多様な議題が想像力あふれる議論を通じ、那須塩原市の将来に向けた新たな施策への道筋を開いている。市の様々な施策が相互に連携し合うことで、住民にとってより魅力的な地域を目指す姿勢が示されている。