令和4年6月8日に開かれた那須塩原市議会定例会議で、議員たちの多彩な質問が市政のさまざまな問題を浮き彫りにした。この日は、様々なテーマが取り上げられ、中でも「基金の在り方と有効活用」、「市民サービス向上に向けた行政改革」、そして「持続可能な農業を目指すために」といった問題が特に注目を集めた。
まず、基金の在り方とその有効活用に関する発言では、齊藤誠之議員が具体的な基金の創設について質問を投げかけた。本市の財政状況を踏まえ、各基金の設置必要性について言及した。特にスポーツ振興基金や文化振興基金、学校環境改善基金の創設については、教育部長が前向きな答弁をしたとされ、行政の姿勢は高く評価されるべき状況となった。
次に、市民サービスの向上にかかわる行政改革については、市民の利便性向上に向けたデジタル技術の活用が重要視された。特に、オンライン申請や窓口業務の効率化の重要性が強調された。他の議員も加わり、公共サービスのデジタル化が進む中、地域のニーズに敏感に反応する必要性について意見を交わした。
持続可能な農業への取組については、益子丈弘議員が質問。特に農業の担い手不足や耕作放棄地問題、経営上の課題に焦点を当て、より一層の支援策が求められていることを訴えた。また、女性デジタル人材育成についても言及され、国の方針に基づいて本市でも何らかの支援が必要とされることが確認された。
その後、がん患者へのウィッグ助成についても質疑が行われ、社会全体で支援が求められている現状が浮き彫りになった。特に、市の医療用補装具助成制度の拡充が必要であることが強調され、多くの議員から同様の意見が寄せられた。