令和３年１０月２１日に開催された那須塩原市議会臨時会議では、複数の重要議案が審議された。特に、新型コロナウイルス感染症対策を含む一般会計補正予算が可決され、今後の市の施策に影響を与える可能性がある。
今回の臨時会議では、議案第８２号として令和３年度那須塩原市一般会計補正予算（第７号）が提案され、予算総額は514億2,627万9,000円となる。市長である渡辺美知太郎氏は、感染症対策、事業者支援、高齢者施設の改修に使うため、1億4,403万6,000円を追加することを強調した。この補正予算は、新型コロナウイルスの影響を受けている市内事業者を支援する内容であり、注目される。
また、市長はワクチン接種の進捗についても言及し、全体の接種率が向上していると述べた。12歳以上の方の８割が接種を完了したとのことで、これは感染拡大防止に寄与するものと考えられ、市政運営における重要な要素として位置付けられている。
さらには、報告第28号として、損害賠償の額の決定及び和解に関する専決処分が報告された。先の交通事故に関して、市側70％、相手側30％の過失割合で和解に至り、損害賠償金7,392円が支払われることが決定した。
加えて、発議第22号については、議員の派遣に関する内容が可決され、今後の議会活動の強化が期待されることとなった。
議会運営における円滑な進行が求められる中、各議案が慎重に審議され、無事に可決を見たことは、地域住民及び関係者にとって重要な意義がある。新型コロナウイルス対策の一環として、これらの施策が十分に実行されることが求められている。