那須塩原市議会は令和3年8月19日に臨時会議を開催し、様々な議案を審議した。
今回の臨時会議では、市長提出の6件の議案について審議され、全てが可決される結果となった。
主な議案には、那須塩原市個人情報保護条例及び新型コロナウイルス感染症に関わる条例の改正が含まれており、特に新型コロナウイルス感染症に関する条例の改正は、市民の人権擁護に対する配慮を強化する内容となっている。
市長の渡辺美知太郎氏は「新型コロナウイルスに感染した患者やその関係者は、多くの差別にさらされています。人権を侵害しないよう、条例を改正する必要がある」と訴えた。
また同氏は、現在進行中のワクチン接種の進展を説明し、接種希望者の89.5%が接種を希望していることを明らかにした。
議案第63号から第66号までの条例改正の内容は、法改正に伴う整合性の確保が目的である。特に、個人番号カードの再交付手数料に関する規定が明確化されるなど、具体的な変更点が含まれる。
今回の会議では、議案第63号、議案第64号、議案第65号の三つの条例改正が一括議題として扱われ、いずれも可決された。
一方、報告議案も3件提出され、その中には令和2年度の温泉事業特別会計の継続費繰越計算書が含まれており、こちらも承認された。
臨時会議は市民の利便性と権利保護を目的に行われ、多くの市民に影響を与える重要な決定がなされたことが強調された。市は今後も市民の要望に応え、円滑な行政運営を続けていきたいとしている。