令和5年6月に開催された那須塩原市議会の定例会議が実施された。議事の一環として、議員たちは市政一般質問を通じて重要なテーマを議論した。
特に注目されたのは、益子丈弘議員が発言した「海外との連携の取組について」である。益子議員は、訪日外国人観光客による地域経済の活性化が重要であると述べ、オーストリア、ベトナム、台湾との連携による事業に関する具体的な質問を展開した。また、企画部長である黄木伸一氏は、海外との協力関係の重要性や、文化的、経済的な相互理解が不可欠であると強調した。
次に、山本はるひ議員が「プラスチックの分別回収とリサイクルについて」質問を行った。この内容に関して、昨年度の実証事業の結果を受けて、市の対応について説明があった。市民生活部長の河合浩氏は、昨年度の取り組みにより、プラスチック回収事業の拡充や新たな取り組みが評価されていると述べた。具体的には、プラスチックの回収拠点を今年度は5カ所に増やし、さらなる資源化を目指すとした。
また、相馬剛議員からは「ごみ減量化等対策について」が問われ、清掃費が増加している現状にも触れられた。市民生活部長は、指定ごみ袋制度や、有料化が一定の効果を維持していると説明した。さらに、鳥獣害対策が議論され、家庭からの生ごみや植物による生態系への影響も認識する必要性が示された。
会議では、地域の賑わい創出策や公共の公民館利用の適正化も議題となった。公民館の利用状況や受益者負担を適正化する必要性が再確認され、今後の対策が求められた。教育長の月井祐二氏によると、部活動の地域移行に際しても、地域スポーツ団体との連携が不可欠であるとのこと。
鳥獣害対策については、複数の議員から質問が寄せられた。市の取り組み状況や個体管理の必要性が話し合われ、生活圏に現れる野生動物への対応策が強調された。市は、住民の安全を確保しつつ、鳥獣の生態系保護と平衡を保つ必要が示唆された。