裾野市議会定例会では、裾野市の観光戦略について議論が行われた。やはり観光は地域活性化の鍵とされており、今後期待される観光の発展に向けた戦略が継続的に検討されている。具体的には、裾野市の観光戦略において魅せる観光と稼ぐ観光の両輪が重視されているが、それに対する市民や観光戦略策定委員会の意見が反映されることも重要視されている。
委員会は、令和6年度における観光戦略を具体化するために、月1回のペースで会議を開く予定だという。産業振興部長の鈴木敬盛氏は、観光戦略では、観光資源を活用しながら具体的な施策内容を絞り込みつつ、地域の特色を生かした観光ツーリズムの展開が求められると述べた。在り方の見直しも含め、他市町の状況を踏まえた施策の充実に期待が寄せられるところである。
加えて、移住に関する議論も盛り込まれ、訪問者が地域を知ることで移住促進につながる転換点とされている観光の役割も確認された。新たな観光施策を通じて、地域への愛着を生むことが求められ、観光振興が地域の新たな活力源になることが期待されている。
災害対応についても対策が強調された。特に南海トラフ地震による災害リスクに備えた取り組みが必要だとされており、防災体制の強化も市民の安全を確保する上で欠かせない課題と認識されている。全体として、裾野市の持続可能な発展を支えるために、観光戦略、移住促進、災害対策の三本柱の構想が議論された。市民や関連機関と連携し、一層の発展が図られることが期待される。