令和6年第2回函南町議会定例会では、地域防災や動物愛護、教育に関する重要な議題が取り上げられた。
特に、災害発生時におけるペットの避難についての検討が行われ、10か所の指定避難所でのペット対応が進められている旨が報告された。この対策には、避難所でのペットの受け入れ体制を確立するためのペット同行避難マニュアルの策定が含まれ、各指定避難所の管理者との協議が進行中であるとのことだ。
大場地区の避難所での受け入れ体制は、動物アレルギーのある避難者への配慮も視野に入れる必要があり、ペットとの連携や飼い主への啓発が強調された。
このほか、動物愛護に対する啓発活動が進められているが、依然として捨て犬や捨て猫の問題は根強い。町の取り組みの一環として、虐待行為に対する相談窓口の周知も重要視されている。
また、子どもに対する教育面では、学童保育や放課後子ども教室の充実が課題に挙げられ、特に学童保育所の待機児童問題が指摘された。各施設の指導員数や子ども一人当たりの面積が示され、入所者の増加にも対応する必要があることが強調された。また、放課後子ども教室に関しては、地域学校協働活動の一環として運営されており、今後の課題と成果についても触れられた。
さらに、町の水道行政についても議論がなされ、エメラルド地区の水道の行政移管についての検討が進められている。生活インフラの整備と子どもたちへの安全な生活環境の確保が求められる中、今後も関係者との連携が不可欠であるとの見解が示された。
函南町は、子どもたちの健全な成長を支えるため、地域の課題に取り組む姿勢を示しているが、さらなる協力と事業の拡充が求められている。