裾野市議会における定例会が開かれ、一般質問が行われた。最初に、木村典由議員が消火栓やホース格納箱についての質問を繰り広げた。
木村議員は消火栓825基とホース格納箱523基の設置状況について確認した。環境市民部長の杉山和哉氏は、人口密集地には消火栓が網羅されているが、全ての消火栓にホース格納箱が設置されていない理由として設置場所の問題を挙げた。それに対して木村議員は、消火栓の管理と点検体制が整っているかどうか質した。
続いて、裾野市観光とスポーツの関わりについて質問があり、特に、フルヤトモヒロ氏が新たに観光スポーツ大使に就任した経緯が注目された。市長の村田悠氏は、フルヤ氏の音楽活動を通じた市の魅力発信に期待を寄せており、関係者の意見を聞きながら、観光施策とともに観光大使の役割も強化していく必要があると強調した。
さらに、木村議員は地域住民が消火栓を使用する際の理解度に関しても質問した。環境市民部長は、防災訓練を通じてその理解状況が把握できるが、具体的な数値については難しいと述べた。
議会の最後では、キヌアの試験栽培についての意見も挙がり、産業振興部長は、栽培方法の確立や販路開拓に向けた取組についての現状報告を行った。これにより、裾野市が地域戦略作物としてキヌアの栽培を広げていくという意欲が表明された。
この会議では消火活動の改善や観光スポーツへの期待のほか、地域貢献としての農業振興が議論され、裾野市の今後に対する具体的な方向性が示される内容となった。