令和4年9月、裾野市議会定例会が開催され、主要な議題が提起された。
特に、浅田 基行議員(会派未来すその)により行われた代表質問では、現在の裾野市の課題に対する具体的な提言がいくつか示された。
最初に、行財政構造改革について触れられた。浅田議員は、昨年の財政非常事態宣言後、スピード感を持った改革を求める声を挙げた。そして、現在の新型コロナウイルスや物価高騰の影響を受けつつも、総力を挙げた施策が必要であると主張した。市長の村田 悠氏も、財政の健全化のための施策を強化する意向を示しつつ、地域経済の底上げという観点からも企業誘致や商業施設の誘致が重要であると述べた。
次に、交流人口増加の取り組みとして、岩波駅周辺の整備が進んでいる。市は、ウーブン・シティという民間のプロジェクトを契機に、多くの人々が裾野市に注目するチャンスが生まれたと評価している。そのためには、観光や雇用の創出に繋がる施策を強化し、市全体の魅力を高めることが急務である。
子育て世代への支援策も重要な議題の一つとして挙げられた。現在の居住環境の整備を進める中、地域と市の連携を密にし、安心して仕事と育児を両立できる施策を打ち出す必要があると議論された。市長は、適切な保育環境を整え、待機児童ゼロを達成する思いを持っていることを伝えた。
さらに、住処として選ばれる町づくりでも、自然環境の魅力や交通の便の良さを踏まえた施策が必要であり、具体的な魅力の発信や、移住者を支援する体制を整える必要があるとの意見が出た。市の姿勢として、協力隊を活用した地域の活性化策も重要視されている。
最後に、裾野市が目指す未来を支える子供たちの育成について、教育長も含めた様々な意見が交わされた。特に、教育環境の充実や、グローバル社会を生き抜く力を育む取り組みが求められている。市長や教育関係者が一丸となり、未来を担う人材育成に力を入れている姿勢が見受けられた。
裾野市は、行財政構造改革を支えに地域経済の活性化を図り、魅力あふれる街づくりを通して市民一人ひとりの生活向上を目指している。市の施策が実を結ぶことで、未来に向けた希望が生まれることが期待される。