令和4年9月裾野市議会定例会が開かれ、数件の歳入歳出決算が一括審議された。
主要議題として、令和3年度の一般会計、特別会計など、計12件の決算認定が行われた。これに対する予算決算委員会の審査報告が行われたのち、審議が進められた。ただし、岡本 和枝議員は一般会計歳入歳出決算について反対の立場で討論するという意見を述べた。
岡本氏は、行財政構造改革について、市民生活への影響を指摘し、特に公共交通が行革の対象となったことを懸念した。また、マイナンバーカードの交付に関連する人件費の増加なども問題視した。特に、交付に伴う経費が年々増加している現状について、政府の施策に関して地方自治体が振り回されていると指摘した。
さらに、地域の消費生活センターに対する職員の増員が求められた。裾野市内での消費者被害が増加している中、十分な対応が求められるとして、職員の増員を先生からは要望があった。
一方で、杉山 茂規議員は一般会計歳入歳出決算に賛成の立場を強調した。令和3年度には、市制施行50周年とオリンピック・パラリンピックがあった年であり、コロナ禍の中で市民生活を守るための様々な取り組みが行われたことを高く評価した。
また、監査結果としても、感染症対策を講じつつ事業が進められていることが確認されている。市民へのサービス向上に向けた努力は、多くの議員の支持を得ている。
討論を受けて、すべての決算案は全会一致で認定される結果となった。裾野市の今後の財政運営に関して、見通しや課題についても今後の重要なテーマとして挙がった。議長は全議程の終了を宣言し、会議は滞りなく終了した。