裾野市議会は令和4年2月議会において、年度予算案を審議し、可決した。
主な議案に重点が置かれたのは令和4年度裾野市一般会計予算であり、各分科会から行われた詳細な審査が行われた。予算決算委員会委員長の内藤法子議員は、9件の議案それぞれについての経過と概要を報告した。
特に、一般会計予算案については、総務分科会での質疑があり、財政状況や公用車の管理状況などの詳細が確認された。報告によると、令和4年度の一般会計予算は前年度に比べ5,400万円の減少が見込まれ、財政再建にむけた努力が強調された。
内藤法子議員は、各分科会の質疑結果を伝え、議員からの意見も踏まえた上で、さまざまなサービスの維持と新規事業の実施を両立させる必要性が指摘された。また、行財政構造改革に当たって、企業会計を持つ上下水道との統合の必要性も言及された。
また、健康福祉部に関する予算案も示され、特に新型コロナウイルスワクチン接種など地域住民の健康を守るための施策が重要視された。他にも、後期高齢者医療や介護保険、国民健康保険など、各分野での予算案が展開され、全ての議案が全会一致で可決された。
一方で、予算の削減や見直しを求める意見もあり、特に公共サービスの質が懸念されている。杉山茂規議員は、予算の組み方に疑問を投げかけ、新型コロナウイルスの影響下での市民生活を支える施策の必要性を強調した。
このように、厳しい経済状況の中でも施策の充実と財政の健全化の両立を目指す裾野市議会の姿勢は、多くの議員から支持を受けて進められている。今後も引き続き、住民福祉の向上を目指して議会が機能していくことが期待されている。