裾野市議会は令和3年9月の定例会で多くの議案を審議し、重要な決定がなされた。特に、令和2年度の歳入歳出決算の認定や副議長の辞職、選挙が注目された。
初めに、今回の議会では、令和2年度裾野市一般会計歳入歳出決算の認定が申し出られた。この案に対して、岡本和枝議員は反対討論を行った。議員は住民福祉の向上を理由に、決算不認定の必要性を強調した。具体的には、「不認定とすることに何のちゅうちょも要りません」と述べ、地方自治法231条の新しい義務を示した。
また、勝又利裕議員は賛成の立場で意見を表明した。新型コロナウイルスの影響下で、多くの取り組みが行われたことに対して、全体的には成果があったと評価した。彼は「市の財政的持ち出しをしない取組」として、今後のデジタルトランスフォーメーションを期待する姿勢を見せた。
さらに、今回の議会では副議長の辞職願が提出され、議会は中村純也議員の辞職を承認した。その後、副議長選挙を実施し、内藤法子議員が新副議長に選出された。内藤議員は今後の議会として市民福祉の向上を重視すると話し、役割の重さを感じていることを述べた。
今回の議会では、令和2年度の各種決算が一括いて議題に上げられる中、各議案は全会一致で採決された。さらに、議席の一部変更や議会運営委員会の委員選任も行われるなど、議会の運営が円滑に進められた。移行が忙しい中でも、議会は議論を重ね、市民の理解を得る努力を忘れない姿勢を見せている。
市民においても、議会の決定が未来にどのように影響を与えるのか、そしてそれをどう反映させるかが引き続き重要な課題として浮き彫りになった。裾野市の未来に向けての道筋が描かれた意義深い定例会であったと言える。