函南町は令和2年度の一般会計予算を発表した。
一般会計の歳入歳出総額は112億1,800万円となり、前年度比で約2,400万円の減となったことが報告された。この内容について、町長の仁科喜世志氏は、限られた財源の中で施策を整備し、町民が快適に生活できる地域づくりに尽力する意向を示した。
歳入の主な部分として、町税が52億1,325万円であり、前年度比で1.3%の減少が見込まれている。これは法人町民税における税率改正や固定資産税の減額が影響している。町財政における主なリスクとして、法人税の減少を挙げた一方で、新設される法人事業税交付金での7,000万円の増加が期待されている。
歳出の構成については、民生費が41億4,826万7,000円となり、3.3%の増加が見込まれている。これは高齢者福祉や国民健康保険、介護保険に対する支出が増加するためであり、災害復旧費も含め、多額の歳出を必要とする見込みである。
また、令和2年度函南町の特殊会計予算の中では、国民健康保険特別会計の歳入歳出総額が43億2,602万8,000円に達することが示された。この中には、国庫支出金などが含まれ、医療、福祉サービスの充実が目指されている。特に、後期高齢者医療特別会計では、歳入から歳出の両方で約4億9,200万5,000円が組まれている。
さらに、介護保険特別会計においては、介護サービスの提供に3億1千万と、さまざまな支出が計上されている。これにより高齢者の生活支援が図られ、社会の多様化に即した施策の充実が期待されるという。