令和2年6月11日、函南町議会において、新型コロナウイルス感染症対策に関する質問が行われた。議員は、感染者が出ていない町の状況にも関わらず、検査体制の整備について質した。
厚生部長の杉山浩巳氏は、静岡県においては新型コロナウイルス感染症が疑われる方には、静岡県帰国者・接触者相談センターを通じて、PCR検査に結びつける対応を行っていると述べた。また、地域医師会との連携を強化し、地域外来・検査センターの設置拡充も進めており、今後の第2波に備える方針を示した。
次に、大庭桃子議員は生活保護の現状について質問したところ、生活保護受給者数は266世帯で、最近の新型コロナウイルス影響による受給申請者は確認されていないとのことであった。福祉課長の長屋容美氏は、生活困窮者への相談支援が増えており、社会福祉協議会の資金貸付が活用されていることを説明した。
続けて、減免制度の周知についても議論され、税務課長の櫻田英樹氏は、国民健康保険税についての減免制度の整備を進めており、広報の充実策も検討中であると答えた。
さらに、高齢者への支援策では、町は独居高齢者などへの配慮として、電話相談を受け付け、マスクの配布も行ったと述べた。教育長の山邉義彦氏からは、感染対策に配慮しつつ、教育内容の見直しや行事の縮小を行う方針が示された。
最後に、議会では函南町特別職の職員で常勤の者の給料の特例に関する条例の採決が行われ、原案が可決された。